と、おかあさんが友達と話をしていたのをおぼえていたので、
小人さんにすぐ返事が出来たのです。
「この目は本当に、よく、どんなものでも、美しく見えますから。」
と小人さんは一人ごとをいってつけてくれました。
「では、目の上につける、まつげはどうしましょうか。
長い方がいいですか、短い方がいいですか。」
ちょっと、あゆちゃんはこまりました。しばらく、考えこんで、そうだ、
せっかくの大きい目に短いまつげだと風が吹いて目にゴミが入ったときこまるので、
長いまつげにしてもらうことにしました。
小人さんは長い長いまつげを、チョッキン、チョッキン、ハサミで切ってつけてくれました。
「さあ、さあ、次に進みましょうか。」
小人さんは、胸にさげたペンダントの時計を少し気にしながら、
「お口はどうしましょうか。」
と聞きました。
お口がないと、おかあさんのようにピンクの口紅もつけられないし、
おいしいものも食べられません。
それに、だいすきなオシャベリもできません。
「小人さん、うんとかわいい口にしてください。」
といいました。