「少しは静かにしなさい。」
おかあさんの声が聞こえました。
さきほど小人さんと長い間、オシャベリしたので、つかれました。
おかあさんのこもり歌で少しおやすみです。
何ヶ月かすぎたある日、
あゆちゃんは、おかあさんのおなかから生まれてきました。
目が大きくて、まつげが長くて、オチョボ口で、
よく聞こえる耳と、太いまゆ、みんな小人さんのプレゼントです。
きらいだった低いはなは、なぜか、だいすきになりました。
それは、あゆちゃんをうんでくれたおかあさんのはなに、そっくりだったからです。
あゆちゃんは、やっぱりかわいいふつうの女の子でした。