2012年9月9日日曜日

絵本『あゆちゃんのお顔』より 6

 

とやさしくつけてくれました。
まゆげってどんなものなのかそっと、あゆちゃんは両手でふれてみました。
少しゴソゴソしてへんなきもちです。でもチョッピリ、あんしんもしました。

「それから、それから、お耳はどうしますか。」

そうだ、どんな遠くの音でも、やさしいおかあさんの声でもききとれますように、

「よくきこえる大きい耳にしてください。」

小人さんは、そんなあゆちゃんの心のなかまで分かったのか、笑顔で、

「はい、はい、わかりました。この耳はとてもりっぱで、
 どんな音でもきこえます。ロバの耳よりりっぱです。」

といってつけてくれました。
あゆちゃんは、ロバの耳のお話は、
おかあさんがいつも読んでくれる本でよくしっていました。とてもうれしくなりました。

「次に目はどうしましょうか。」

と小人さんが聞きました。

「はい、パッチリ大きい目にしてください。」

と、いいました。

「目の大きい子が生まれてくるように願ってますのよ。」